201804/20
第 125 回 Tweed Course 報告
松原 進
Tweed courseは2012年より6月のコースが追加され、4月、6月、9月の年3回の開催となっている。
前回行かせていただいたのが6月のコースで、一歩日陰から出ると、肌を刺すようなアリゾナならではの太陽光線を経験した。それはそれで楽しめたので、次回は是非秋か春を期待していた。幸いにも春のコースとなり、2018年4月8日から18日に開催されたcourse125 に行かせて頂くこととなった。
今回の4月のコースの参加者は119人、アメリカの大学のレジデンスが大多数のを占め、海外からはイタリア、フランス、ドイツ、オーストラリア、ポーランド、トルコ、サウジアラビア、南アフリカなどでイタリア、ポーランド以外は各1〜2名と国数は多いが、ほとんどアメリカからと言ったところであった。とは言え、アメリカの大学のレジデンスの顔ぶれを見ると意外とアジア系が多く留学生も見られた。残念なことに、日系、日本人は参加していなかった。約8人のグループに別れて実習するのであるが、見渡すととても整然とした感があった。よく見ると、各大学ごとに所謂お揃いの大学名やロゴが描かれたTシャツやパーカーをきていた。アメリカは個性を大切にするイメージがあり、学生服などあまり見たことがなかっただけに、意外な感じがした。聞けば、このシャツなどは入学年ごとのグループで作ることが多いらしく、多種多様なバックグラウンドを持つ人たちが集まっている事も関係しているのか、チームワークや絆を大切にしているように感じた。
以前のコースではその日の実習が終わればほとんど人はそれぞれ帰っていたのだが、今回いくつかのグループでは全員が終わるまで協力し合い、揃って帰っていたのが印象的であった。
また、多くの大学でプレアジャステットブラケットの使用がメインとなってほぼワイヤーを曲げることがないためか、ワイヤーを手早く曲げるのを見て「これは患者さん受けする、差別化になる、見せる治療だ」などと話してくれた学生が少なからずいたのも興味深かった。今の矯正治療はマウスピースや個別化されたブラケットに進んでいるものの、クオリティの高い治療につながるツイード法はその表現の仕方1つで意外と需要があるのではないかとアメリカの学生から気付かされたコースであった。
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